熊本地震の被災地で活動した日赤県支部救護班の第1班が19日、愛媛県松山市に帰着した。松山赤十字病院での報告会などで、班長の白石猛医師は「強い余震が頻繁にある特殊な地震」と指摘し、余震への恐怖感から夜間は避難所の人数が大幅に増え不自由を強いられている状況を説明した。
 第1班は医師や看護師、病院職員ら9人。16日に出発し、熊本市の熊本赤十字病院に派遣された。17、18両日で市内13カ所の避難所を巡回し、慢性疾患を訴える患者を診察したり被災者の健康相談に乗ったりした。避難所のインフラや住民数なども聞き取り、被災状況などを共有する「広域災害救急医療情報システム」(EMIS)に入力したという。